MaxのMaxによる・・・人生Max日記

広く浅い知識豊富なMaxが日々様々なことを綴ります(*´▽`*)

【ブログお題】「迷い」と「決断」~19歳で下した生と死の決断~

ダイエットのためにお昼はサラダを…と決意して社食に行ってもついつい定食を頼んでしまうMAXです。今日はサイドメニューに点心もつけてしまいました…

 

今回のブログは『りっすんブログコンテスト』の「迷い」と「決断」。

人生なんて毎日が迷いと決断の繰り返しで、後悔がつきもので。

AにしようかBにしようか。Aに決めて「Bにしておけばよかった」なんてザラじゃないですか。

仕事とか進路とか夢とか。食べるものだってそう。道を歩いているだけでも「こっち曲がろうかな」とか。

そんなもんです。

 

これまでこの経験は私の「記憶の中」にしかなく、「記録」として残しておきたかったので改めて書いてみました。

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私は結構いろんな経験をしてきたのですが、一番の「決断」は19歳の時。

 

生と死。具体的に言うと…「この世に生を受けさせる(産む)か死なせるか」。

19歳の時、当時お付き合いしていた人との子どもを妊娠したのです。

 

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付き合って数ヶ月。それまで毎月しっかり来ていた月経が遅れ、検査薬で調べたら妊娠発覚。

恐くて涙が出ました。どうしていいかわからなくて。

もちろんしっかりと避妊はしていました。でも避妊率なんて100%じゃないですからね。

望まない妊娠。身も心もまだ大人になりきれていないのに、子どもが子どもを育てられるわけがない。彼も経済的に不安定。でもお腹の中に命が生まれた。しっかりと産んで育てよう…そう決めました。

 

数日後に産婦人科に行き改めて妊娠を確認。「おめでとうございます」とは言われたものの「もし堕ろすのであれば早めの判断を」とも言われました。

 

いろいろと思いはつのり、不安は拭いきれず、泣きながら母に連絡。怒られました。「産むなら親子の縁を切る。どうやって育てていくんだ!?」。

それでもきっといつかは分かってもらえる。孫なんだから可愛がってもらえるだろうと。

後日彼と一緒に地元に帰って話をする予定でした。

 

当時は登録制のアルバイトをしていて、妊娠発覚後も体調を考えながら続けておりました。しかし数カ月後、お手洗いに行った際腹痛が起きて倒れてしまい、救急車で病院へ搬送されました。

 

最初は異常は見られなかったのですが、1日入院して翌日、「子宮に影が写っている。腫瘍の可能性があるから手術が必要になるかもしれない」と。もう何がなんだか…

実は経済的余裕がなく、産婦人科に行ったのは妊娠を確認しに行った1度だけだったんです。

 

再検査したところ、子宮の影は腫瘍ではありませんでした。赤ちゃんの頭に膜がかかっていたのです。

膜がかかっていると高確率で障害のある子どもが生まれてくるとのこと。涙が止まらなかった。本当にどうしたらいのか。

それでも彼は「障害があっても育てていこう。産んでほしい」と。

 

その後母から事情を聞いた父(両親は離婚)がお見舞いに。父は「お前はまだ19歳なんだからよく考えなさい」と。考えてる…考えてるけどわからないんだよ。

 

改めて担当医から言われたのは

・障害を持って生まれてくる可能性が高い。

・生まれてくることすらできない可能性も高い。生まれてもすぐ死んでしまうかもしれない

・死産となれば母体に負担がかかる。二度と妊娠できない体になるかもしれない

・君はまだ19歳なんだから…

と。正直「年齢関係ないだろう」とは思いつつも、死産になって二度と妊娠できないのは…と、悩みに悩んで私は「堕ろす」という決断をしました。

 

後日、私・母・父、彼・彼の母、担当医でどうするか話をして、私は泣きながら「堕ろします」と伝えました。

すると彼が「てめぇ、産むって言ったじゃねぇかよ!!」と怒鳴り散らし、机や椅子を蹴り飛ばし、部屋を出ていきました。

 

頭を冷やした彼が病室に戻ってきてお互い謝り、その場は一旦収束。

母が彼の母に「あんなに恐い人にうちの娘は任せられません」と伝え、私は両親とともに実家へ。

期間的に人工中絶するのは無理なのでその病院では手術できず、地元に手術可能な病院があったのです。

 

具体的な描写は控えますが、今までの人生で一番痛い思いをし(麻酔なし)、涙ながらに中絶をしました。

本当に痛くて「もう止めてください!痛い!!」と何度も言ったのですが「お腹の子の方が痛いんだよ」と言われてもう何も言えませんでした。

 

その後いろいろと手続きをして彼と同棲していた家に戻ったのですが、彼の友達から「◯◯ちゃんが入院していた時、あいつキャバクラに行っててね」と知らされました。

キャバクラはいいんだけど、入院中はやめてよ。しかも入院費・手術費1円も負担してくれなくて…、キャバクラ行くお金あったら少しは出してよ。

と思ったのですが、彼は産んでほしいと言っていたからしかたないのか?攻めちゃいけないのか?

 

その後、喧嘩した時はよく「死んでやる」って言ってたな…「死んだら赤ちゃんに会えるかもしれないもん!」って。

最寄り駅で人身事故があれば「あんたじゃないよね?」と両親から電話がかかってきたり。

 

彼とはその後2年ほどお付き合いを続けて、いろいろあってお別れをしました。

 

 

迷って迷って悩んだ挙げ句に下した決断。

これで良かったのか?

障害がなければ産んでいたのか?

彼と結婚して幸せになっていたのか?

 

正直その後の彼との生活を考えると、幸せにはなれていなかったと思います。

この話を知人にした際、「それはきっと「この人とは結婚してはいけないよ」とお腹の子が教えてくれたのかもしれないね」と言っていました。

 

そうかもしれないな~。また私のお腹の中に来てくださいね。